高血圧症
高血圧症

山梨県甲府市の「こうふ糖尿病健康クリニック」です。
健康診断で「血圧が高めですね」と指摘された経験はありませんか?日本人の約3人に1人、中高年に限れば2人に1人が高血圧と言われるほど、非常に身近な病気です。しかし、身近すぎるゆえに「みんな高いから大丈夫」「年齢のせいだから仕方ない」と放置してしまっている方も多いのが実情です。
今回は、決して放置してはいけない「高血圧症」について、原因・診断基準から対策まで、分かりやすく解説いたします。
高血圧が発症する原因のほとんどは「本態性高血圧症」と言われており、遺伝や普段の生活習慣が高血圧の発症に関わっています。高血圧が発症する主な要因は以下の通りです。
塩分の過剰摂取
体は塩分濃度を一定に保とうと働いています。食事の際に塩分を摂取していますが、摂取する塩分量が増えてしまうと、体内の水分量も一緒に増えてしまい結果的に血圧が上昇していきます。
肥満
脂肪細胞からは血圧を上げる物質が分泌されています。そのため、脂肪細胞が体内で増えていくと血圧の上昇を引き起こします。また、内臓脂肪が増えていくと動脈硬化(血管が硬くなること)も一緒に進行してしまうことがあります。
過剰飲酒
アルコール類の飲み過ぎも血圧上昇に関わってしまいます。過剰な飲酒は体にストレスを与えてしまいますので注意をしてください。
ストレス
精神的なストレスは交感神経を活発にし、心拍数や血管の収縮を増強させてしまいます。そのため、血圧上昇も併発をしてしまいます。
自律神経の乱れ
疲労や睡眠不足が原因となって自律神経が乱れてしまいます。自律神経系が乱れてしまうと血管を収縮させる働きが増強されてしまい、結果として血圧上昇を引き起こしてしまいます。
運動不足
定期的な運動は血行を良くしてくれますが、日常的に運動をしないと血行が悪化していきます。血流悪化が原因となることで、血圧上昇を引き起こすことに繋がってしまいます。
喫煙
タバコに含まれているニコチンは交感神経を刺激し、血圧上昇を引き起こします。また、体内で活性酸素が増えてしまい、その結果として動脈硬化も進行してしまいます。
高血圧は以下の基準に基づいて診断されます。
収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
家庭で血圧を測定する場合、収縮期血圧が135mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上であれば、高血圧と判断されます。
血圧が高い状態を放置していると血管に負担がかかってしまい、全身の血管の動脈硬化が進行してしまいます。この動脈硬化が進行してしまうことで以下のような重大な病気が引き起こされます。
脳血管障害
動脈硬化が脳の血管で進行してしまうと、脳への血流が妨げられてしまいます。その結果として脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が発生することがあります。
心筋梗塞
心臓の冠動脈で動脈硬化が進行してしまうと血流が阻害されてしまい、結果として心筋梗塞を引き起こすことがあります。これは、心筋が酸素不足で組織が壊死してしまう疾患です。突然の胸痛、呼吸困難、冷汗といった症状が現れ、迅速な治療が行われないと、命に関わる危険な状態に陥ります。
心不全
高血圧により心臓に負担がかかることで心臓壁が厚くなってしまいます。この状態を心臓肥大と言い、心臓が疲労してしまって血液を全身に送り出す力が弱くなると心不全になります。心不全になると全身に酸素や栄養が供給されなくなり、疲れやすくなったり、息切れや動悸などの症状が生じます。
腎不全
腎臓は細かい血管が集まっています。高血圧が続くと腎臓に負担がかかり、腎臓の機能が低下してしまいます。腎臓は老廃物や余分な水分を体外へ排出する役割を持つため、腎不全になると老廃物などが体内に溜まってしまい、最終的には人工透析が必要となる場合もあります。
大動脈の病気
高血圧が原因で大動脈に負担がかかりすぎてしまうと、大動脈解離や大動脈瘤が発生します。大動脈解離は大動脈の内膜、中膜、外膜の間に亀裂が入る現象で、大動脈瘤は血管のこぶが大きくなり、破裂する危険があります。これらは突然死の原因となり、発症すると致命的になる場合があります。

高血圧の原因が明確な場合は、その原因を治療することで血圧を下げることができます。一方で、原因が不明または多岐にわたる場合は、まず生活習慣の改善を行うことが大切です。普段の生活習慣を改善しても血圧の数値に改善が見られない場合には薬物療法を併用します。生活習慣の改善においては、特に以下の点が重要です。
日本人は食塩感受性が高く、塩分を摂ると血圧が上昇しやすい体質です。日本人は他国と比較しても塩分摂取量が多いと言われています。推奨される食塩摂取量は、健康な成人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満と言われていますが、日本高血圧学会では6g未満、WHOは5g未満を目標値と報告されています。日本人の平均的な塩分摂取量は1日10g前後であり、まずは塩分制限が血圧を下げるために必要です。
高血圧の方の1日のアルコール摂取量の目安としては、日本酒なら1合、ビールは中瓶1本、焼酎は半合、ウイスキーやブランデーはダブル1杯、ワインは2杯ほどと言われています。飲み過ぎには注意をしてください。
運動によって血管内皮機能が改善され、降圧効果が期待できます。ウォーキングなどの有酸素運動が推奨されていますが、決して無理のない範囲で行うようにしてください。
喫煙は血圧を上昇させるため、禁煙することで血圧が下がります。また、喫煙を続けると動脈硬化も進行してしまうため、禁煙により将来的な狭心症や心筋梗塞のリスクも大きく低下させることができます。
「家で血圧を測るといつも高い」「健康診断で血圧が引っかかってしまった」そんな方は決して放置せず、できるだけ早く医療機関をご受診ください。
山梨県甲府市の「こうふ糖尿病健康クリニック」では、糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病全般の総合的な治療・管理を行っております。血管の硬さや詰まり具合を調べる検査(ABI検査など)も院内で可能です。
ご自身の健康を守るために、まずは一度、医師による診察を受けてみませんか?
血圧計の選び方や、正しい測り方なども丁寧にお伝えしております。どうぞお気軽にご来院ください。
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