糖尿病とは
糖尿病とは

【甲府市の糖尿病を専門とする医師が解説】糖尿病とは?原因や種類、早期発見の重要性について
はじめまして。山梨県甲府市で糖尿病の専門診療を行っております「こうふ糖尿病健康クリニック」です。
健康診断で「血糖値が高いですね」と指摘されたり、ご家族が糖尿病と診断されたりして、不安を抱えてこちらの記事をご覧になっている方も多いのではないでしょうか。「糖尿病」という言葉はテレビや雑誌でもよく見かけますが、実際にどのような病気なのか、体の中で何が起きているのかを正しく理解されている方は意外と少ないかもしれません。
糖尿病は、生涯付き合っていく必要のある病気ですが、正しく向き合い、適切なコントロールを行えば、これまでと変わらない健やかな生活を送ることができます。
このページでは、糖尿病を専門とする医師の視点から「糖尿病とはどのような病気なのか」について、患者さんにできるだけ分かりやすく解説いたします。
結論から申し上げますと、糖尿病とは「血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎてしまい、慢性的に高血糖状態が続く病気」のことです。
私たちが食事からとった炭水化物などの栄養素は、胃や腸で消化・吸収され、「ブドウ糖」として血液中に取り込まれます。この血液中のブドウ糖の濃度のことを「血糖値」と呼びます。ブドウ糖は、私たちが体を動かしたり、脳を働かせたりするための大切な「エネルギー源」です。車で例えるならガソリンのようなものです。
しかし、このガソリンが血液の中に溢れかえってしまい、細胞というエンジンにうまく運ばれなくなってしまう状態が「糖尿病」なのです。
ここで重要になるのが、膵臓(すいぞう)という臓器から分泌される「インスリン」というホルモンです。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り込ませる「鍵」のような役割を果たしています。インスリンが正常に働くことで、ブドウ糖はエネルギーとして消費され、血糖値は一定の範囲内に保たれます。
糖尿病になる(高血糖になる)のは、このインスリンの働きに問題が生じるためです。問題の起き方には大きく分けて2つのパターンがあります。
糖尿病の患者さんは、このどちらか、あるいは両方が原因で、ブドウ糖が細胞に吸収されず、血液中にだぶついてしまっているのです。

「糖尿病」と一言で言っても、実は原因によっていくつかの種類に分けられます。ご自身の糖尿病のタイプを知ることは、正しい治療法を選択する上で非常に重要です。
日本人の糖尿病の大部分を占めるのが、この「2型糖尿病」です。遺伝的な体質(糖尿病になりやすい家系)に加えて、過食、運動不足、肥満、ストレス、加齢といった「生活習慣」が複雑に絡み合って発症します。
山梨県は車社会ですので、どうしても歩く機会が減りがちです。また、美味しい果物がたくさんある魅力的な地域ですが、食べ過ぎは血糖値を上げる原因にもなります。日々のちょっとした生活習慣の積み重ねが、インスリンの働きを悪く(インスリン抵抗性)してしまい、2型糖尿病を引き起こす大きな要因となります。主に中高年以降に発症することが多いですが、近年では食生活の変化により、若い世代の方でも発症するケースが増えています。
膵臓にあるインスリンを作る細胞(β細胞)が、何らかの原因で破壊されてしまい、インスリンがほとんど、あるいは全く分泌されなくなってしまうタイプの糖尿病です。生活習慣は関係なく、子どもや若い方に突然発症することが多いのが特徴です。インスリンが自力で作れないため、生きていくためにインスリン注射による治療が不可欠となります。
遺伝子の異常や、肝臓病、すい臓病などの他の病気、あるいはステロイドなどの薬剤が原因で引き起こされる糖尿病もあります。また、妊娠中に初めて発見または発症する糖代謝異常である「妊娠糖尿病」もあります。妊娠糖尿病は、お母さん自身が将来糖尿病になりやすくなったり、お腹の赤ちゃんが巨大児になったりするリスクがあるため、きちんとした管理が必要です。
日々の診療で患者さんとお話ししていてよく伺うのが、「痛くもかゆくもないから、病気だと思わなかった」というお声です。
ここが糖尿病の最も恐ろしいところです。糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。血糖値がかなり高くなってきて、初めて以下のような症状が現れ始めます。
「少し疲れやすいだけ」「年のせいかな」と見過ごしてしまいがちですが、これらの症状が出ている時は、すでに糖尿病が進行しているサインかもしれません。だからこそ、自覚症状のないうちから、定期的な健康診断や血液検査で自分の血糖値の状態を把握しておくことが大切なのです。
「痛くないなら、放っておいてもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。糖尿病を放置して高血糖状態が何年も続くと、全身の血管が糖によって少しずつ傷つけられ、ボロボロになってしまいます。
太い血管が傷つけば、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こします。また、細い血管が傷つくことで、「糖尿病の三大合併症」と呼ばれる深刻な病気を招きます。
糖尿病の治療の本当の目的は、「ただ血糖値を下げること」ではなく、「合併症を防ぎ、健康な人と変わらない寿命と生活の質(QOL)を保つこと」にあります。
糖尿病を早期に発見できれば、食事の工夫や適度な運動を取り入れ、必要に応じてお薬の力を借りることにより、進行を食い止めることができます。
「健康診断でHbA1cや血糖値が高かった」「最近、喉が渇きやすい」「家族に糖尿病の人がいて心配」など、少しでも気になることがございましたら、一人で悩まずに、まずは当院にご相談ください。
当院では、甲府市の皆様の地域のかかりつけ医として、患者さんお一人おひとりの生活スタイルやご事情に寄り添い、無理なく続けられる治療プランを一緒に考えてまいります。
こうふ糖尿病健康クリニックでは、患者さんの待ち時間を少なくスムーズに受診していただくため、事前のご予約をおすすめしております。
ご不明な点やご不安なことがありましたら、スタッフまでお気軽にお声がけください。皆様の健康づくりを、当院が全力でサポートいたします。
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